ピラミッド法は、フランスの数学者であり物理学者のJean Le Rond d’Alembertが考案した投資の方法で、ゲーム数を増やしながら長期的に収支をプラスにしていくことを目的としています。具体的には、負けた次の勝負には1チップ上乗せして賭けていき、勝った場合は次回の掛金を1チップだけ減らすという内容です。
なお、ピラミッド法と相性の良いゲームとしては、2倍配当を用意しているバカラ・大小・ブラックジャック・ルーレットなどが代表的ですが、3倍配当のゲームでもそれほど問題はありません。それよりも熱くならずに冷静に立ち回ることを重視するのが必要です。
このピラミッド法では、1チップでもプラスに転じたらそこで1セット終了となるので、再び1からのリスタートとなります。このために、負けないという意味では非常に有効ですが、これはかなり長いスパンで見た場合のことでプラスに転じるまでにはかなりの時間がかかってしまうというケースも起こり得ます。
つまり、手堅いというメリットはありますがスピードが遅いということが難点で、しかも短期的に大きな利益を得るのは非常に困難です。このために、一攫千金をカジノに求めているタイプの人にはあまり向いていない必勝法ということになります。
また、カジノのゲームには絶対ということはなく、確率通りに必ず結果が収束するわけではありません。このために、このようなローリスクの必勝法を用いたとしてもトータルで勝利を収める確率は100%というわけにはいかないということです。これらのことから実際に勝利するためには、その時の空気を読むなど他の工夫も必要で、ピラミッド法だけに固執するのは適当ではありません。